1 :鴉 ★@\(^o^)/ :2015/07/31(金) 07:53:44.16 ID:???
[書評]安倍首相が謝罪するかどうかには興味ない
ハンギョレ新聞 7月31日 6時51分配信
■ 『韓国人は狂っている!』 エリック・シュールデジュ(Eric Surdej)著、 クォン・ジヒョン訳/ブックハウス(2015)
三菱は、戦争当時強制労働をさせた米国と中国、英国などの戦争捕虜たちに謝罪し、補償する意向を示しながらも、韓国人強制徴用被害者たちにはそれを拒否した。
「法的状況が違う」というのが理由だ。韓国人による強制労働は、日本が韓国を植民地支配していた時代の国家総動員令に基づく合法的な措置だったので、謝罪の対象にならないと判断したようだ。
合法だから罪はない?
中国のハルビン駅に「安重根(アン・ジュングン)義士記念館」が開館した時、菅義偉官房長官は「安重根はテロリスト」と抗議した。
これは、ドイツのメルケル政権の政府報道官が、ヒトラー暗殺を企てた人々とディートリッヒ・ボンヘッファー牧師、
またはハンス・ショル、ゾフィー・ショル兄弟を中心とした「白いバラ」のメンバーたちをテロリストと非難するようなものだ。
テロリストとは安重根ではなく、当時安重根の祖国を強奪した侵略者日本と伊藤博文にほかならない。
三菱と菅長官の主張は、人間と歴史に対する冒涜だ。敗戦から70年が過ぎても、少なくとも日本の支配グループの一端の考え方と世界観は全く変わっていないように見える。
1965年の韓日国交正常化の際に締結した「基本条約」の主要内容の一つは、「1910年8月22日(併合条約締結)以前に大日本帝国と大韓帝国との間で締結されたすべての条約及び協定は、もはや無効であることが確認される」というものだった。
その「もはや無効」を、韓国では1910年とその前に締結した韓日の間のすべての条約や協定が無効であると解釈したが、日本は、それ当時は合法だったが、韓日協定の締結で初めて無効となったことを意味すると、今でも主張している。
侵略と植民地支配自体は合法だったというのだ。三菱側と菅長官の根拠がまさにそこにある。
日本が、1万円札に朝鮮・アジア侵略を唱えた福沢諭吉の肖像を刻み込んだのも、そのような精神世界の延長だろう。
クーデターで執権した後、国民の反対をおさえて、その基本条約を締結した朴正煕(パク・チョンヒ)政権は、
1970年代に日本の明治維新をモデルにした「維新」独裁体制を構築し、そこに抵抗した多くの人々を不法行為者として厳しく処罰した。
菅長官と三菱側の論法は、朴正煕維新独裁は当時合法だったので、そこに抵抗した民主化活動家たちはテロリストだ、という主張にも通じる。
韓国のLG電子のフランス法人長を務めたエリック・シュールデジュが書いた『韓国人は狂っている!』を読んで、このような内容を見つけた。
「(当時勤めていた)東芝側にLGに入社する計画を知らせたら、みんなが私を引き留め始めた。日本人に韓国人への尊重が全くないのは仕方ないとしても、そのように酷いことまで言われるとは予想していなかった。
6カ月間、東芝の責任者たちは、私に計画を諦めさせようした。自分たちはそのように偏狭な軍隊式の考え方を持った無知の人たちや繊細さのかけらもない田舎者たち、
すべての状況をコントロールしようとする人たち、さらに日本文化を軽蔑する人たちには、耐えられないということだった。
また、世界中のどこにでも行けるが、韓国と日本を隔てる300キロメートルの海はなるべく渡りたくないとも述べた」
そのように「ひどいこと」を言われたにもかかわらず、シュールデジュは結局LG電子に転職したが、当時の東芝の従業員の言葉の暴力からも福沢と菅長官、三菱の歪んだ精神世界と偏見の陰を感じる。
安倍首相がアジア侵略と朝鮮植民地支配について謝罪するかどうかには興味がない。
どのように生きるかは、彼ら自身が決めることだし、一言二言のお詫びや謝罪で変わることは何もないからだ。
ハン・スンドン文化部先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150731-00021506-hankyoreh-kr
ハンギョレ新聞 7月31日 6時51分配信
■ 『韓国人は狂っている!』 エリック・シュールデジュ(Eric Surdej)著、 クォン・ジヒョン訳/ブックハウス(2015)
三菱は、戦争当時強制労働をさせた米国と中国、英国などの戦争捕虜たちに謝罪し、補償する意向を示しながらも、韓国人強制徴用被害者たちにはそれを拒否した。
「法的状況が違う」というのが理由だ。韓国人による強制労働は、日本が韓国を植民地支配していた時代の国家総動員令に基づく合法的な措置だったので、謝罪の対象にならないと判断したようだ。
合法だから罪はない?
中国のハルビン駅に「安重根(アン・ジュングン)義士記念館」が開館した時、菅義偉官房長官は「安重根はテロリスト」と抗議した。
これは、ドイツのメルケル政権の政府報道官が、ヒトラー暗殺を企てた人々とディートリッヒ・ボンヘッファー牧師、
またはハンス・ショル、ゾフィー・ショル兄弟を中心とした「白いバラ」のメンバーたちをテロリストと非難するようなものだ。
テロリストとは安重根ではなく、当時安重根の祖国を強奪した侵略者日本と伊藤博文にほかならない。
三菱と菅長官の主張は、人間と歴史に対する冒涜だ。敗戦から70年が過ぎても、少なくとも日本の支配グループの一端の考え方と世界観は全く変わっていないように見える。
1965年の韓日国交正常化の際に締結した「基本条約」の主要内容の一つは、「1910年8月22日(併合条約締結)以前に大日本帝国と大韓帝国との間で締結されたすべての条約及び協定は、もはや無効であることが確認される」というものだった。
その「もはや無効」を、韓国では1910年とその前に締結した韓日の間のすべての条約や協定が無効であると解釈したが、日本は、それ当時は合法だったが、韓日協定の締結で初めて無効となったことを意味すると、今でも主張している。
侵略と植民地支配自体は合法だったというのだ。三菱側と菅長官の根拠がまさにそこにある。
日本が、1万円札に朝鮮・アジア侵略を唱えた福沢諭吉の肖像を刻み込んだのも、そのような精神世界の延長だろう。
クーデターで執権した後、国民の反対をおさえて、その基本条約を締結した朴正煕(パク・チョンヒ)政権は、
1970年代に日本の明治維新をモデルにした「維新」独裁体制を構築し、そこに抵抗した多くの人々を不法行為者として厳しく処罰した。
菅長官と三菱側の論法は、朴正煕維新独裁は当時合法だったので、そこに抵抗した民主化活動家たちはテロリストだ、という主張にも通じる。
韓国のLG電子のフランス法人長を務めたエリック・シュールデジュが書いた『韓国人は狂っている!』を読んで、このような内容を見つけた。
「(当時勤めていた)東芝側にLGに入社する計画を知らせたら、みんなが私を引き留め始めた。日本人に韓国人への尊重が全くないのは仕方ないとしても、そのように酷いことまで言われるとは予想していなかった。
6カ月間、東芝の責任者たちは、私に計画を諦めさせようした。自分たちはそのように偏狭な軍隊式の考え方を持った無知の人たちや繊細さのかけらもない田舎者たち、
すべての状況をコントロールしようとする人たち、さらに日本文化を軽蔑する人たちには、耐えられないということだった。
また、世界中のどこにでも行けるが、韓国と日本を隔てる300キロメートルの海はなるべく渡りたくないとも述べた」
そのように「ひどいこと」を言われたにもかかわらず、シュールデジュは結局LG電子に転職したが、当時の東芝の従業員の言葉の暴力からも福沢と菅長官、三菱の歪んだ精神世界と偏見の陰を感じる。
安倍首相がアジア侵略と朝鮮植民地支配について謝罪するかどうかには興味がない。
どのように生きるかは、彼ら自身が決めることだし、一言二言のお詫びや謝罪で変わることは何もないからだ。
ハン・スンドン文化部先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150731-00021506-hankyoreh-kr